現在、全国で資金改善セミナーを実施していますが、
「資金を増やすためには、どのように社員を巻き込んだらいいか?」という質問をよくいただきます。
その際、私は下記のことをお伝えしています。
- 資金を増やすためには、人件費は『労働分配率』を基準に管理する。
- そして、社員を巻き込み『利益率』の改善活動に立ち上がらせる。
社員の『労働分配率』を基準とした改善活動は、『資金』と『利益』を同時に改善する最大のツールとなります。
目次
なぜ、『労働分配率』を基準とした改善活動は、『資金』と『利益』を同時に改善できるのか?
『労働分配率』の算式は、分母に『利益』、分子に『人件費』がきます。
さらに、この場合の『利益』とは、『売上高×利益率』のように因数分解ができます。
この分解した算式を社員に説明すると、自身の人件費を増やすためには、分母である『利益』の最大化を図らなければならないと気付きます。
しかしながら、その際に、大概の社員は『売上高』をすぐに改善しようとはしません。
なぜなら、『売上高』の改善は、外的要因が強く影響し、改善の実効性が低いからです。
人口減少・所得減少の日本で、『売上高』を上げることは容易なことではありません。
そのため、多くの社員が真っ先に取り組むのが、『利益率』の改善です。
『利益率』は内的要因が強く影響し、社内の知恵で改善することが可能であり、改善の実効性が極めて高いからです。
『売上高』の改善は実効性が低いだけでなく、『資金』改善にならない!?
『利益率』の改善により、増加・生み出された利益は即資金増加をもたらします。
逆に『売上高』の改善となると、売上を上げるために、在庫(棚卸資産)を抱え、設備投資を行い、社員数を増やし、売掛債権を抱える。
さらに、取引先を増やせば貸し倒れのリスクが増え、広告費等の経費も増加し、結局は、利益増加額=資金増加額とはならないのです。
社員の『利益率』に特化した改善は、会社の資金も増加させる一方で、給与も増加させることができる、会社善し・社員善しの素晴らしいツールなのです。
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NBCコンサルタンツ株式会社
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