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経営計画書の作り方~月次資金繰り表

2017.04.25

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第7回を迎える今回は、【ポイント5】_月次資金繰り表 についてお伝えいたします。

INDEX

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〇経営計画書_ひな形_目次

1〉企業概要
  1-1 企業の概況
  1-2 課題・問題点【ポイント1】
  1-3 経営改善計画の骨子
2〉企業集団の概要
3〉ビジネスモデルの概要【ポイント2】
4〉計画の概要
  4-1 数値計画・具体的施策
  4-2 経営改善計画に関する表明事項・具体的施策の実施計画
5〉数値計画
  5-1 貸借対照表計画
  5-2 実態バランスの確認
  5-3 要償還債務償還計画・実質債務超過解消計画
  5-4 借入金返済計画
  5-5 CF計画【ポイント3】
  5-6 損益計算書計画
  5-7 売上・粗利計画【ポイント4】
6〉月次資金繰り表【ポイント5】

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月次資金繰り表の目的は『ざっくり説明する』

月次資金繰り表の目的は『年間での各月の資金繰りをざっくりと説明すること』です。ここでのポイントは、『ざっくり』ということです。

 

資金繰りは、業種業態によって、大きく二つに分かれ、受注型の業種とそれ以外の業種になります。

受注型の業種

受注型の業種として、建設業が代表的な業種となります。
全社での売上収入・仕入支出の流れを、各工事の実行予算(売上収入・仕入支出の累計)の積み上げで表します。

それ以外の業種

それ以外の業種として、小売業が代表的な職種となります。
 過去数年の売上実績、仕入実績等を根拠に算定した、当年の売上予測・仕入予測から資金繰りを検討します。

業種形態による資金繰りの精度の違い

資金繰りの精度(ぶれ)についてまとめると、以下のようになります。

[短期]資金繰りの予測精度
受注型の業種
受注済の工事に関しては、比較的資金繰りの予測が立てやすい。
それ以外の業種
(例:小売業)

日次資金繰りは、当日の天気・広告等によってぶれる。
[中長期]資金繰りの予測精度
受注型の業種 ×
各工事の受注の成否・受注時期によって、資金繰りが大きくぶれる。
それ以外の業種
(例:小売業)

繁忙期・閑散期の傾向は、大きくはぶれない。

経営計画での計画期間は、概ね3~5年程度ですので、
 上記の「資金繰りのぶれ」を考慮すると、
計画期間内の資金繰りを正確に把握することはほぼ不可能です。

そこで、必要になる考え方が、上記の『ざっくり』です。

小売業を例とすると、月次資金繰り表では、過去数年の月次売上・仕入の実績(季節指数)を踏まえて、
『資金が最も厳しくなるのは、毎年、7月と11月です。繁忙月となる夏休み、年末年始に係る仕入が先行して発生するからです。』といった内容が、ざっくり説明できるようにすると良いでしょう。

季節指数を使った月次資金繰り表

季節指数を使った月次資金繰り表のサンプルは以下です。条件は以下

  • 7月…賞与資金、8月仕入資金としての借入
  • 11月…12月仕入資金としての借入
  • 季節指数→平均売上・仕入/月を1とした場合の各月の売上・仕入
項目/月 7月 11月 12月
月初残高 26 33 9
売上収入 106 106 170
仕入支出 104 125 103
営業収支 -38 -44 27
借入金 借入 25 25
返済 5 5 5
経常収支 -18 -24 22
月末残高 8 9 31
売上季節指数 0.94 0.94 1.5
仕入季節指数 1.3 1.50 1.2

◇─────── 【経営計画書作成】バックナンバー ────────◇

◆第1回 中小企業における「経営計画書」の役割(2016/3/29)
◆第2回【ポイント1】会社の課題・問題点をいかに説明するか(2016/6/7)
◆第3回【ポイント2】ビジネスモデルを以下に説明するか(2016/7/26)
◆第4回【ポイント3】CF計画(2016/10/4)
◆第5回 金融仲介機能のベンチマーク(2016/11/22)
◆第6回【ポイント4】売上・粗利計画(2017/1/24)

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