以前よりシリーズとしてお伝えしておりました『目標設定』について、今回は『組織の成熟度に応じた人事評価制度の運用モデル』をご紹介します。
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目次
人事評価制度の運用モデル
組織の成熟度に応じた人事評価制度の運用モデルは以下です。
組織の成熟度 | 管理者 | 部下 | 部下育成手法 | 目標カード | その他 |
---|---|---|---|---|---|
レベル7 | ◎ | ◎ | コーチング | 無くてもよい | 自走する組織 |
レベル6 | ◎ | ○ | コーチング | 部門別も可 | 自走する組織 |
レベル5 | ◎ | △ | コーチング ティーチング |
部門別も可 | 権限移譲 |
レベル4 | ○ | △ | コーチング ティーチング |
レベル4 | |
レベル3 | ○ | × | ティーチング | レベル3 | |
レベル2 | △ | × | ティーチング | レベル2 | ※ |
レベル1 | × | × | ティーチング | レベル1 | ※ |
組織の成熟度の考え方
管理者4責任の実践レベルと、部下の自立レベルの2つの視点から測ります。
管理者4責任の実践レベル
管理者が果たすべき4つの責任とは、業績責任・部下育成責任・業務改善責任・報告連絡責任を指します。
- ◎:管理者四責任を高いレベルで実践している
- ◯:管理者四責任を実践中
- △:秀でた社員レベル
- X:一般社員と同レベル
※管理者4責任の実践レベルがX~△の場合、経営層から管理者へのティーチングも必要です。
部下の自立レベル
『自分の成すべきことを自ら考え、実行に移せること』と定義付けます。
- ◎:総じて自立レベルが高い
- ◯:総じて自立していると言える
- △:まちまちである
- X:総じて自立しているとは言い難い
目標カードについて
組織の成熟度がレベル1から4へと上がるにつれて、目標カードの形態は高度化していきます。
そして、組織の成熟度が5以上になると、管理者による「部門経営」が進み、目標カードも全社共通の形態である必要が無くなります。
管理者が好きなように加工して良いという意味です。これは、会社ごとに目標カードの形態が異なるのと同様です。
さらに、組織の成熟度がレベル7になると、もはや目標カード自体が無くても良い状態となり、理想的な自走組織といえるでしょう。
組織の成熟度が上がれば理想的な自走組織になる
毎年、社長が立てた「予算」を達成させるために、何も言わなくても各部門長が話し合って「部門目標」を設定し、それを部門に持ち帰り部下とじっくり話し合いながら「個人目標」を設定する。
そして、何も言わなくても毎月管理者が進捗確認をし、全部門・全員が「部門目標」・「個人目標」を達成し、社長が立てた予算が達成される。
そのルーティンの中で社員がどんどん育って行く。
……そんな会社になったら良いと思いませんか?
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▼目標設定関連コラム
第1回 目標設定のやり方と5W2H
第2回 間接部門の目標設定
第3回 目標の進捗管理の仕方
第4回 部下の目標達成に導くコーチング
第5回 人事評価のフィードバック方法
第6回 目標設定のステップアップ方法
第7回 目標設定に関する失敗事例
第8回 成功する定量・定性目標設定のポイント
第9回 組織の成熟度に応じた人事評価制度の運用モデル
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
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