「目標設定」の第3回は『目標の進捗管理の仕方』について解説します。
今回は目標の進捗管理のポイントと目標管理の具体的な手法方法です。
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目次
目標を立てても放っておけばやらない人が大多数
せっかく立てた目標でも、放っておけば大多数の方がやりません。
人間は忘れる生き物であり、楽な方に流されやすい生き物だからです。
しかも、目の前には今日やらなければならない業務の山……。
そのような中、誰に何を言われずとも、
立てた目標を自己管理でやり切ることができる方は
かなり自立された方であり、その時点で「人財」と呼んでいいでしょう。
目標の進捗管理のポイント
目標の進捗管理のポイントは、やらざるを得ない状況・環境を作ることです。目標に限りませんが、あらゆる「管理」は性悪説で行うしかありません。相手を信用している・いないとは別次元の話です。
具体的には次のような方法があります。会社の規模によって、どれをどの程度やるかは異なりますので、自社に合った、現実的なやり方を考えてみてください。
目標管理の具体的な手法(例)
目標管理の具体的な手法として以下が挙げられます。
- 全員の目標を壁に貼り出す
- 全員の目標データを共有フォルダ内に格納し、いつでも誰でも見ることができるようにする
- 毎朝の朝礼で、全員が自分の目標の進捗報告をする
- 毎週の部門会議で、部員全員が自分の目標の進捗報告をする
- 毎月の全社会議で、全員が自分の目標の進捗報告をする
- 毎月の部門長会議で、部門長が自部門全員の目標の進捗報告をする
- 三ヶ月に一回、部門長が自部門全員と目標の進捗について個別面談を行う
- 部門長には、自部門全員の目標を達成させ切ることを要求する
- 全員の目標の進捗状況を「見える化」する
なお、上記の進捗報告は、進捗状況とその要因(振り返り)を、自分の口・言葉で発表していただきます。毎回「やっていない」「できていない」と繰り返していると、バツが悪くなってくるからです。
そして……お気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、目標設定から目標の進捗管理は、実は管理者の育成にもなっています。
管理者の責任
NBCでは、管理者には4つの責任があるとお伝えしています。
- (1)業績責任
- (2)部下育成責任
- (3)報告連絡責任
- (4)業務改善責任
特に(1)(2)の責任を果たせるよう目標の進捗管理を通じて、管理者の育成も行っているのです。
▼目標設定関連コラム
第1回 目標設定のやり方と5W2H
第2回 間接部門の目標設定
第3回 目標の進捗管理の仕方
第4回 部下の目標達成に導くコーチング
第5回 人事評価のフィードバック方法
第6回 目標設定のステップアップ方法
第7回 目標設定に関する失敗事例
第8回 成功する定量・定性目標設定のポイント
第9回 組織の成熟度に応じた人事評価制度の運用モデル
※普段、有料の研修でのみ配布しています!
(令和2年度第3次補正事業再構築補助金により作成)
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
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