「製造業における原価計算」について
今回は【 STEP1:自社の原価構成を把握する 】をお伝えします。
目次
今回のシミュレーション
今回は以下の表をシミュレーションとして使用します。
売上高:100 | 1) 直接費:30 | 材料費:30 | |
外注費など | |||
2) 間接費:40 | 3) まちまち:30 例:加工費(コスト) |
5) マンコスト:20 | |
6) マシンコスト:10 | |||
4) 均等:10 | 共通間接費:10 | ||
粗利:30 |
以下の3つのポイントを踏まえて、自社の原価構成を把握しましょう。
直接費と間接費を分ける。
まずは、直接費と間接費を分ます。
1)直接費 | 材料費・外注費など、製品やサービスに直接紐づく費用や原価。 |
2)間接費 | 製品やサービスに直接紐づかず、何らかの基準で割り振る(配賦する)必要がある費用や原価。 材料費・外注費以外の原価がほぼ該当。 |
間接費は製品やサービスで発生額が違うかどうか
間接費は製品やサービスで発生額がまちまちか?均等か?で分けます。
3)まちまち | 加工費など製品やサービスによってまちまちなもの。 |
4)均等 | 地代や光熱費など製品やサービスによって発生額が均等or分けようがないもの。 |
マンコストマシンコストを分ける。
マンコストとマシンコストを分ける。
5)マンコスト | 加工費のうち作業者に関するもの。労務費全般。 |
6)マシンコスト | 加工費のうち機械設備に関するもの。 減価償却費や修繕費など。 |
製造業における原価計算連載一覧
はじめに :製造業における原価計算~原価計算の必要性~
STEP1:自社の原価構成を把握する
STEP2:自社の生産タイプを把握する
STEP3:自社の原価計算の進め方を検討する
STEP4:原価計算に必要なデータを収集する
STEP5:用語を整理する
STEP6:原価計算制度の構築スケジュールを検討する
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NBCコンサルタンツ株式会社
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