この激動の市場の中で
「長期視点を持てている会社」と
「短期視点で動かざるを得ない会社」で
経営者の時間の使い方が大きく二極化してきていると感じます。
長期視点を持てている会社
当面の資金は問題無し。次の市場回復に向けて内部強化に経営者は時間を投資している。
短期視点で動かざるを得ない会社
短期資金が厳しく、経営者が目先の資金繰りに奔走せざるを得ない。
多くの社長とお話をさせていただいて感じることは、
今回のような『まさか』の事態は<確実にまたやってくるということです。
振り返れば、リーマンショック・東日本大震災など『まさか』の事態は5~10年周期で起こっています。
「今回のコロナによる経験を、どう次に活かすか?」
「次の『まさか』に備えて当社は何をすべきか?」
先を見ている経営者の方々は、次世代の幹部を早急に育てる必要があると仰っています。
今こそ幹部育成が必要
社長一人もしくは一握りの知恵と、多くの汗で経営する組織では、会社は強くなりません。
いかに社長の思想を受け継いだ社長の右腕・ミニ経営者を育てるか……。
この時代に必要なのは、多くの知恵で経営する組織ではないでしょうか?
ところが、そのためにさまざまな研修を受講させた当の社員たちは
- やらされ感しか感じていない……。
- 研修後1週間もすると、受講前の状態に戻ってしまう……。
- 研修慣れしてしまい、まったく成果が感じられない……。
- 経営幹部のはずが労働組合代表になっている勘違い幹部……。
「なぜ俺の気持ちを分かってくれないんだ!?」
このような経営者の苦悩をよく耳にします。
次世代の管理者・リーダーを育てるために必要なこと
私は、次世代管理者・リーダーを育てるためには、周囲を巻き込んだ環境づくりが重要と考えています。
- 本人と上司および経営者の意識改革
- 教育後、それを実践できる仕組みと仕掛けづくり
- 成果と成長を感じられる評価の仕組みづくり
どれだけ優秀な種(人材)でも、育てる畑(会社)が悪ければ花は咲きません。“芽吹かぬ種はただ腐るのみ”です。
「育たない社員が悪いのか?」
「育つ環境がつくれていない会社が悪いのか?」
「当社のリーダーが育たない原因はどこにあるのか?」
次の『まさか』のために、今からどう動きだすか考えてみてください。