都知事選を通じて、組織とリーダーを思う

６月２０日［木］に告示され、７月７日［日］に投開票が行われる東京都知事選挙。今回は過去最多の候補者数になりそうです。今の世情を憂いて、日本の未来のために自身の人生とお金をかけて立候補している方もいます。

政策や政治の方向性によって、中小企業も大きく影響を受けるため、さまざまな思惑と興味・関心をもって見守る人も多いのではないでしょうか。

政治組織においても中小企業においても、あらためてリーダーという存在の重要性を再認識させられます。

アフターコロナを迎え、我々を取り巻く環境の変化は一層加速しました。大企業の春闘・賃金アップの流れが中小企業にも押し寄せ、人件費高騰、物価高騰、可処分所得の減少、人手不足・採用難、現場技術者の高齢化、ＤＸ推進の加速化……など、経営者のタイムリーな意思決定が、より重要になってきているのではないでしょうか。

また、世の風潮もあってか、トップダウンの会社が少なくなってきている印象があります。

意思決定が遅かったり、会議の時にしか意思決定がなされない体質になっていたり、あるいは意思「未」決定会議などを目にすることもあります。変化が激しい時代だからこそ、組織の意思決定スピードが未来の明暗を分ける重要なピースになりつつあると感じています。皆さんの会社の意思決定プロセスとスピードはいかがでしょうか。

適切な意思決定をするためには、経営者・組織のリーダーがはたすべき責任を本人と組織とがしっかりと理解していなければいけません。成長する会社の経営者や組織のリーダーに共通することとして以下の５つがあげられます。

1. ビジョンと信念を持っている
2. 未来創造に時間を使っている
3. 意思決定が早い（自分で仕事のボールを止めない・持たない）
4. 他人の能力を上手く活用する
5. 我慢強さや交渉力・突破力を持っている

成長する組織には成長する要因があり、衰退する組織には衰退する要因があります。

会社がはたす役割・責任・ミッションは何か？
管理職がはたす役割・責任・ミッションは何か？
社員一人ひとりがはたす役割・責任・ミッションは何か？

これらが明確になっている会社や組織は非常に強いと感じます。

今後ますます環境は目まぐるしく変化し、そのスピードも加速していくことでしょう。社会・顧客・社員から選ばれる会社とそうでない会社も明確になっていきます。

来月の東京都知事選の結果はまだわかりませんが、組織とリーダーのあり方を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか？

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