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人事評価制度にコンサルティングを導入すべき?導入方法とメリット

2022.08.05

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人事評価制度を導入し、自社で運用している企業は数多く存在します。評価制度の構築や運用は人事担当者の負担が大きく、不満を感じている企業もあるのではないでしょうか。また、従業員に人事制度が定着しないと悩んでいる企業もあるでしょう。そのような企業には、コンサルティングの導入をおすすめします。

当記事では、人事評価制度コンサルティングを導入するメリットや、導入方法、コンサル会社を選ぶポイントについて解説します。コンサルティングの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


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目次

1.人事評価制度コンサルティングを導入するメリットは?

人事評価制度とは、従業員の仕事への意欲や企業への貢献度合い、本人の能力などを項目に沿って評価し、その結果を待遇や給与に反映させる制度です。従業員の待遇や給与を決めるために導入されている企業が多く、人材育成にもつながります。

人事評価制度をうまく活用しなければ、従業員の不満を生み出し、トラブルに発展する恐れがあります。また、人事評価制度の策定には多くの時間と手間が必要です。課題を解決するためには、コンサルティング会社に依頼をするのも1つの方法です。

ここでは、人事評価制度コンサルティングを導入すると得られるメリットを4つ紹介します。

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1-1.人事評価のクオリティが高まる

人事評価制度は、企業に合わせた評価項目の導入が必要です。評価制度の運用を始めた後の大幅な変更は難しいため、導入する前に目的や評価基準、評価方法を明確にする必要があります。また、人事評価制度は定期的な見直しが必要です。社内の人間が見直しを行うと、意図せず設計者の主観が入った評価制度を作成してしまう恐れがあります。

コンサル会社は培ってきた経験をもとに、第三者の目線で、人事評価制度の評価基準や方法などを自社に合った形で提供することが可能です。

1-2.従業員の行動改善につながる

コンサル会社に依頼し、正しい人事評価制度が導入されると、従業員が評価に合わせて行動改善を行い、従業員エンゲージメントが向上します。

従業員エンゲージメントとは、従業員の企業に対する理解や貢献意欲を表す言葉で、「理解度」「共感度」「行動意欲」の3つの要素で構成されます。理解度と共感度が特に重要で、この2つがあることで生まれるのが行動意欲です。従業員エンゲージメントを向上させるために、適切な評価制度を導入するようにしましょう。

1-3.人事担当者の負担が減る

人事評価制度は、自社で設計構築すると人事担当者にかなりの負担がかかります。一度構築した後に大幅な制度改定は不可能なため、慎重な制度作りが必要です。また、構築後の評価制度の運用や改善も人事担当者の負担になります。

コンサル会社に依頼すると、人事制度構築から運用・改善まで任せられるので、人事部の負担を減らせるというメリットがあります。

1-4.導入後もサポートを受けられる

人事評価制度コンサルティングを導入すると、人事制度の設計支援だけでなく、設計後にもさまざまなサポートを受けることが可能です。コンサル会社は、評価制度導入後の企業や時代のニーズの変化をある程度把握しているため、制度の改善が必要な場合は、迅速に対応できます。

しかし、すべてをコンサルタントに頼ってしまうと、社内に知見がたまりづらくなります。コンサルタントと二人三脚で運用していくことが重要です。

2.人事評価制度コンサルティングの導入方法

ここでは、人事評価制度コンサルティングの導入方法について紹介します。人事評価制度コンサルティングの導入を考えている方はぜひ参考にしてください。

1 現状を把握する
はじめに、自社の現状の調査・分析を行います。社内アンケートなどを通じて、従業員の人事評価制度に対しての要望や不満、社内のコミュニケーションの現状、経営方針の浸透度などの情報を収集します。
2 制度の方針を決める
調査の結果に基づいて、方針の設定をします。自社の経営理念と現状とのギャップを把握し、解決すべき課題を考えることが大切です。社内アンケートの結果だけでなく、将来の会社のビジョンから方向性を決める必要があります。
3 人事評価制度を設計する
方針が決まったら、人事評価制度の具体的な内容を設計します。制度設計には、従業員の声を取り入れられているかが重要です。コンサルタントに任せきりにするのではなく、従業員との討論の場を設けるなど現場の事情を共有することも必要です。
4 人事制度を導入する
人事評価制度の内容が確定したら、従業員向けの説明会を実施します。新しい人事制度について従業員に理解してもらうと、正しく人事制度を活用できます。経営陣などの評価者には、正しく評価をしてもらうための評価者研修の実施も大切です。
5 運用サポートを受ける
人事評価制度は、運用をしていく中で新たな課題が出てくる可能性があります。また評価制度自体が従業員に浸透せず、うまく活用できない恐れもあります。人事制度運用の課題を解決するために、コンサル会社からサポートを受けましょう。

3.人事評価制度コンサルティングを選ぶときに確認すべきポイント4つ

人事評価制度コンサルティングを導入するとさまざまなメリットがありますが、コンサルティングを行っている会社は数多くあるため、選ぶときのポイントを押さえる必要があります。

ここでは、人事評価制度コンサルティングの会社を選ぶときに、確認すべきポイントを4つ紹介します。

3-1.実績があるか

まずは、十分な実績があるコンサル会社か確認しましょう。人事コンサルタントには資格や免許などが存在しないため、コンサルタントとしてのスキルがどの程度のものなのか判断できません。実績のあるコンサル会社は、多くのコンサル事例やノウハウを持っているため、コンサルティングも成功しやすくなります。

また、自社と同規模の会社のコンサル実績も併せて確認しましょう。従業員数が多い企業と少ない企業では、将来のビジョンや課題解決の方法が異なります。自社と同規模の会社をコンサルした実績があるかは確認すべき大切なポイントの1つです。

3-2.目的にマッチした提案をしてくれるか

複数のコンサル会社に自社の解決したい課題などの現状の分析を依頼し、目的にマッチした提案があったかを吟味して会社を選定することもポイントです。自社でも把握していなかった課題を発見し、解決策を提案してくれる会社は、自社に合ったコンサルを提供してくれる可能性が高いと言えるでしょう。

コンサル会社や担当者によって、コンサルティングの得意分野は異なります。自社の課題分野の専門性が高いコンサルタントを選ぶようにしましょう。

3-3.費用対効果が十分か

人事評価制度を自社で構築から改善まで行うと、かかる費用は人件費だけですが、コンサルタントに依頼をする場合は人件費以外の費用もかかります。コンサルティングは形に残らないサービスのため、コンサル会社や自社の従業員数によって金額が変動し、明確な金額の基準はありません。

コンサルティングにかかる相場を把握し、費用対効果にあったサービスを受けられるかどうか検討しましょう。

以下はコンサルティングの費用相場です。

従業員数 半年契約 1年契約
30人未満 約60万円~ 約120万円~
100人未満 約120万円~ 約240万円~
200人未満 約180万円~ 約360万円~

3-4.運用に重点を置いているか

人事評価制度の導入は、運用を続ける中での過程にすぎません。制度の運用支援に重きをおき、具体的なフィードバック方法やトレーニング方法の提案ができるコンサルタントを選ぶ必要があります。

また、担当のコンサルタントの経験値や説明の分かりやすさもチェックしておきましょう。今後、半年以上コンサルを受ける相手です。経験値が乏しく、説明の分かりづらいと感じる場合は、担当者またはコンサル会社の変更を検討しましょう。

まとめ

人事評価制度とは、従業員の企業への貢献度や意欲、能力などを項目に沿って評価し、給与や待遇に反映させる制度です。人事評価制度をうまく活用すると、人材育成にもつながります。

人事評価制度コンサルティングを導入すると人事担当者への負担が少なくなり、従業員の行動改善につながるなどさまざまなメリットがあります。コンサルタントを選ぶ際には「実績」「提案力」「費用対効果」「運用支援」などを確認しましょう。

自社で運用するより費用はかかりますが、自社に合った人事コンサルティング会社を選ぶことは多くのメリットを会社にもたらします。人事制度の運用にお悩みの方は、人事評価制度コンサルティングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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人事評価制度を構築・運用するうえで最も重要なことは、公平・明確な評価の“ものさし”を設定し、それを社員にしっかりと説明、理解してもらうことです。具体的な指標や基準の設定方法、上手な運用方法にご興味がある方は、ぜひご参加ください。
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NBCPlusオンライン編集部

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