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考えない社員をつくる経営に未来はない

2017.09.26

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NBCグループでも新卒社員の採用を推進していますが、新卒社員を4月に迎えてから、ちょうど半年になる時期です。

同じように新卒社員を迎えられた企業様においては、この半年間、教育・育成に手も心も尽くされたことと思います。

人材育成、特に会社の将来を担う若手の育成は、自社のビジョンに添って進めていく必要があります。

また、これからの企業経営は、大前提として「全員参加型経営」を標榜しなければなりません。

では「全員参加型経営」とは何か?今回はそれを考える前に、従来型の経営について考えてみましょう。

目次

従来型の経営

従来型の経営とは、すべてを社長や幹部だけで決める経営を指します。

社員それぞれの役割と目標をトップが決め、仕事のやり方についても1から10まで「この通りにしなさい」と指導をし、部下に選択の自由は一切ありません。

こうした企業風土の中では、何も考えずただ上司の指示に従う者だけしか生き残ることができません。

今や時代遅れの経営スタイルであり、いわば「昭和の経営手法」です。

少し前の事例になりますが

  • 子会社の牛肉偽装事件で経営不振に陥り、再建を余儀なくされた雪印乳業。
  • 欠陥自動車を生み出し、それを隠し続けた三菱自動車。
  • 脱線事故で大惨事を招いたJR西日本

従来型の経営の弊害

これらの企業には共通項があります。それは、従来型の経営により「何も考えない社員ばかりつくった」ということです。

トップからの指示や命令に、何の疑問も持たずに従う社員こそが評価の対象だったでしょう。

そしてそういう社員は、例えばお客様や取引先から、
「この製品が気に入らない」とか
「これはこう変えたほうが良いのでは?」
というクレームや指摘を受けても

「いや~、ウチの会社では、そういうことは伝統としてやらないんです」
「上司に聞いてみますが、無理だと思いますよ」

などと平気で答えてしまいます。つまり、お客様よりも会社や上司が大切と言う姿勢なのです。

現在は、このような対応の社員や会社が生き残っていける時代ではないということは、皆様ご承知かと思いますし、「何も考えない社員」を求めてもいないでしょう。

しかしながら、昨今の教育の中で、自ら考えることをやめさせてしまうような頭ごなしの指導や接し方をしていることはないでしょうか?

あなたが育てたいのは、使い勝手は一見いいかもしれない「考えない社員」ですか?それとも、それなりに育成に苦心はするが「自ら考える社員」ですか?

ぜひ、会社の未来像と共に考えてみてください。

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この記事の著者

NBCコンサルタンツ株式会社

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