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先週のコラムでもお伝えしました、日経平均株価『史上最高値更新』『史上初の4万円台』。さて、企業経営者の皆様は、今回の株高に関連して『景気回復=自社の業績回復』を実感できていらっしゃるでしょうか?
もちろん、業種・業態・規模によって違いはありますが、半導体関連など一部の業種を除き、自社の業績が回復したという実感を得ている方は少ないのではないでしょうか。
そこで、今後さらなる業績回復に向けて取り組まれる企業経営者の皆様に向けて、
2点、問いたいと思います。
仕事への熱意や職場への愛着を示す「従業員エンゲージメント」についてギャラップ社が調査したところ、日本の「エンゲージしている従業員」の割合は、世界平均23%に対しわずか5%と、世界的にも最低水準であることがわかりました。
さらに4年連続で過去最低を記録しており、何をすれば従業員エンゲージメントが向上するのか、理解が進んでいる企業がまだ少ないということがわかります。
出所:Gallup,Inc.『2023年版 ギャラップ職場の従業員意識調査:日本の職場の現状』
また、別の研究によると「エンゲージメント率の低い職場は、生産性も低い傾向にある」ということがわかっています。
高度経済成長期からバブル期にかけて、仕事熱心な人を「企業戦士」や「ワーカホリック(仕事中毒者)」などと呼び、日本の経済成長を支える存在として企業や社会から重宝されていたのはもう遠い昔話です。
なぜ日本の会社員は仕事のやりがい、やる気を失ってしまったのでしょうか?
一言で言えば、バブル崩壊後の厳しい経営環境で、コストダウンが重要課題だったからではないでしょうか?
コストダウン≒賃金が上がらない(上げられない)ことが通常で、頑張っても賃金(給与・賞与)が上がらないのであれば、やる気が出ないのも当然です。
――皆様の会社の従業員エンゲージメントはいかがでしょうか?
やる気のある社員が5%以上いますか?
――具体的に何を頑張れば良いでしょうか?
頑張った結果どのように給与や賞与に反映されるでしょうか?
――社員のやる気を引き出し、
生産性を上げる仕組みや仕掛けが明確になっていますか?
「なぜエンゲージメントが重要なの?」
「自社のエンゲージメントはどう把握するの?」
そんな疑問に答える資料を1冊にまとめました。
混沌とした時代だからこそ、経営者としてのあり方に悩まれる方も多いと思います。
そんな悩める皆様に、一倉定(いちくらさだむ)氏の言葉をご紹介します。
一倉氏は1999年に亡くなるまで5,000社以上の企業を指導し、社長の教祖とまで言われた伝説のコンサルタントです。
- 世の中は常に変わるという前提で社長はモノを考えよ。
- 事業経営の成否は、99%社長で決まる。
- 外部環境のせいにするな、すべては経営者の責任だ。
- いい会社とか悪い会社とかはない。あるのは、いい社長と悪い社長である。
- 電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任である。
- ワンマン決定は権力の現れではない。責任の現れなのである。
すぐれた決定は多数の人々の意見から出るのではなくて、
すぐれた経営者の頭から生まれるのだ。 - キレイな理屈通りに社員は動かない。
名言を数え上げればキリがなく、「不易」な教えが多く残っています。
また、一倉氏は経営目標に対して、「中小企業の経営目標は最初に『賃金』を決める」と言っており、社員の賃金をいかに上げるかを考えることが経営の根幹だと強く訴えていました。
――皆様の経営者としてのあり方はいかがでしょうか?
――また経営目標を決める際、賃金から決められていますか?
もし2つの問いに悩み、何かさらにヒントが必要な方は、ぜひ弊社のセミナーをご受講ください。
本セミナーでは賃上げデキる上位10%の中小企業が実践する「ほったらかしの昇給・増益マネジメント」を実現する3つのポイントをご紹介します!
故安倍晋三元首相が2006年に掲げた国家像『美しい国(うつくしいくに)』は、まだ記憶にある方も多いことと思います。
その「うつくしいくに(美しい国)」を反対から読んで、「にくいしくつう(憎いし苦痛)」と皮肉った議員がいたことを覚えていらっしゃいますか?
今回の株高をきっかけとして、本当に自信と誇りを持てる『美しい国』となれるのか、
はたまた『憎いし苦痛』な日本になるのか……。ぜひ一緒に日本に活力を取り戻しましょう。
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
NBCコンサルタンツ株式会社は1986年の創業以来、会計事務所を母体とする日本最大級のコンサルティングファームとして数多くの企業を支援しております。4,290社の豊富な指導実績を持つプロの経営コンサルタント集団が、事業承継、業績改善、人材育成、人事評価制度など各分野でのノウハウをお届けします。