2代目社長は現在45歳、若さを武器に、自ら採用した若手社員と一丸となり業績を上げている。
今回はそんな彼が、実践後継者塾®で、目覚めた瞬間をご紹介します。
目次
実践後継者塾® 21日間研修
NBCコンサルタンツでは、後継者育成の『実践後継者塾®21日間研修』を開催しています。
受講生の会社規模、業種、年齢はさまざま。共通しているのは「後継者」であるということ、またそれを支える「片腕(または候補)」であることです。
ある後継者の事例
実践後継者塾に参加したある後継者を紹介します。彼に初めて会ったのは、彼が36歳、実践後継者塾の初日のことでした。「全く自信がありません」と顔に書いてあるような後継者でした。あの出会いから9年―。「人は成長する」ということを実感させられました。
飲食業を営む彼の生い立ち
飲食業を営む彼の会社は、彼の両親が一代で築き上げた有名店。父親の社長が走り、それを母親の専務が支える、正に名コンビ。両親の二人三脚の歳月が、有名店を築き上げた。
一方、長男である後継者は、仕事に打ち込むあまり、家庭になかなか手が回らない両親の元、寂しい幼少期を過ごし、祖父母に育てられたようなものだった。
後継者が時折見せる寂しげな表情は、この幼少期から来ているものだとすぐに察した。彼と両親、特に父親との間には一定の距離があった。
懸命に働く両親の姿を見て育った彼は反抗期もなく、大学を出た後は社会勉強の為に大手企業に就職。その後、30歳の時に両親の会社に入社した。
「最初は現場から!」と、店舗業務をスタート。調理・接客の最前線を2年ほど経験してから、経営企画室を設置し、室長に就任、複数ある店舗の管理、出店候補地の選定、調査、採用、人事管理などを担当していた。
しかし・・・一方で「果たしてこれが自分の役割なのか?」と疑問も持っていた。
そんな矢先、父である社長から実践後継者塾®を紹介された。最初は「またか・・・」と感じたようだが、丁度自分自身の将来に迷いを感じていたことから、研修に参加することにしたという。
後継者が目覚める瞬間!
研修では、苦手な会社経営における決算書の見方から始まり、財務内容、収益性・生産性、資金の増減(キャッシュフロー)を自分の手作業(電卓を使って)で分析すること、
給与制度と労働分配率の勉強などを朝から晩まで何日も行う。
彼にとって苦手分野であり、それ故、相当苦労した。それでも懸命に努力し、最終的には完全にマスターしたのだ。弱みが消えた瞬間であった。
そこで彼が得たものは、決算分析の能力以上に、その決算書が彼に教えてくれた【両親の偉大さ】であった。家庭を犠牲にして築き上げたものは、立派な財務内容であり、高収益体質の会社だった。
そして両親は、人生をかけて創ったその会社を自分に託したいと願っている―。それまでも、後継者として覚悟していたつもりだったが、感謝という気持ちは無かったことに気づいたのだ。
その日を境に彼は変わった。研修では人が変わったように、(いや、本来彼が持っていたものが表れてきただけなのかもしれないが)その表情、声の響きが変わったのである。
研修最終日21日目、彼の両親が研修会場に訪れた。わざわざ来てくれたことに素直に礼を伝える後継者の姿があった。そして、これまでの自分がいかに甘えていたかの反省の言葉、そしてこれから自分は変わる、との宣言。両親は涙した。
後継者が覚醒した瞬間である。会社に戻った彼は、若手社員を自ら採用し、自らの意思で動き始めたのである。
このように後継者は、様々な悩みを抱えているかもしれません。後継者を精神的に強い人間に育てたい・経営のノウハウを叩き込みたい・人間的に成長させたいといったお悩みを持つ方は、是非「実践後継者塾®21日間研修」をご利用ください。詳しくは以下のURLをご覧ください。
https://www.nbc-consul.co.jp/s/22
まとめ
後継者は皆、人には言えない悩みを抱えている。同じ境遇の仲間とのかけがえのない21日間の共同生活。人生の中で言えば、たったの21日間かもしれないが、短いからこそ、自分を変えることができるのかもしれない。
成果 = 場数(経験)× 責任感(覚悟)
経験が少なくても、その覚悟があれば、年数は短縮可能である。だから人生は面白い。
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