< 参考図書情報 >
常勝集団のプリンシプル~自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント~
帝京大学ラグビー部監督 岩出雅之/著(日経BP社)
https://amzn.to/2KJYqz4
本日は、こちらの書籍から学んだ
「中小企業経営とラグビーのチームマネジメントには、共通点が非常に多い」
という点について述べたいと思います。
目次
■─< 参考図書情報 >─
常勝集団のプリンシプル~自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント~
帝京大学ラグビー部監督岩出雅之/著(日経BP社)
https://amzn.to/2KJYqz4
本日は、こちらの書籍から学んだ「中小企業経営とラグビーのチームマネジメントには、共通点が非常に多い」という点について述べたいと思います。
大学選手権9連覇達成「偉業・前人未踏」
2018年1月、『全国大学ラグビーフットボール選手権大会』決勝で明治大学を下し、9連覇を達成した帝京大学。
※それまでは同志社大学の3連覇が最高記録(1982~1984年度)で当時、平尾誠二さん・大八木淳史さんが在籍していました。
大学生は4年で卒業し、メンバーが入れ替わるので、チームの高いレベルを保ち毎年優勝を続けることは、大学スポーツでは非常に難しいとされてきました。
それにも関わらず、帝京大学が9連覇を成しえた秘訣はどこにあるのでしょうか?
ラグビーもビジネスも、それを動かすのは「人」そして、人は「心(マインドセット)」によって動くという考え方
『ラグビーもビジネスも、それを動かすのは「人」そして、人は「心(マインドセット)」によって動く』
帝京大学では、昔ながらの軍隊的な体育会系の精神論を振りかざすのではなく、古い精神論や根性論、それを前提とした組織構造を見直し、
新しい時代・世代にあった、スポーツ心理学や科学的な手法に着目し、さまざまな試行錯誤をしながらラグビー部の活動に応用しています。
連覇を途切れさせないために守りに入ってしまうと、今まで行ってきた練習を繰り返してしまう前例踏襲となってしまいます。
常勝集団だからこそ、常に変化・成長を意識してきたそうです。
ラグビーの技術を究めるだけではなく、リーダーシップのあり方や人間関係・チームワーク、組織文化・風土、空気感の醸成など、改革の可能性を常に追い求めている姿勢に帝京大学の強さがあるのでしょう。
赤字体質企業の共通点
一方で日本の中小企業の約70%は、慢性的に赤字体質であるとデータがありますが、赤字体質の会社の多くには以下の共通点があります。
- 自分たちなりには一生懸命(現状維持のために一生懸命)
- 業界の「あたりまえ」を打破できていない
- 自立・自律した組織や幹部が育っていない
まさに前例踏襲を繰り返しています。変化へのリスクを考えすぎて惰性で経営してしまっているのです。
例えば、「最近会議がすぐにまとまるようになったな……」と感じたら黄色信号です。惰性経営の傾向が出始めているかもしれません。
「常勝集団」づくりのポイントを学ぶ
勝ち続ける組織をつくるためには、以下のポイントが重要であると本書にはあります。
[1]精神的余裕がある組織文化をつくる
成長・研鑽のために時間の配慮を行い、成長できる環境をつくる。
[2]自律的に考え、行動し、仲間と助け合いながら、自ら学習・成長する風土をつくる
ビジョンを明確化しコミュニケーションを強化する。労働分配率経営などの仕組みも活用し、自発的な行動を起こす環境をつくる。
[3]最強のモチベーションは「お金」ではなく「楽しさ」にする
金力有限・心力無限。人のモチベーションが最も高まるのは、外部から与えられる報酬ではなく、内側から湧いてくる興味や楽しさを感じる時。
御社はいかがでしょうか。スタッフの能力や自発的な行動を引き出していますか?成長できる環境は整っていますか?
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
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