「クラウド会計ソフト」が世の中に登場してから10年程経ち、導入している企業も増えてきました。
一方で、まだまだ
「クラウド会計と言ってもよくわからない。」
「クラウド会計ソフトで何ができるの?」
という声もよく聞きます。
そこで今回は「クラウド会計ソフト」と既存の「インストール型会計ソフト」の違い、
また「クラウド会計ソフト」ならではの「できること」を見ていきながら、御社に合った会計ソフトについて考えていきます。
目次
「クラウド会計ソフト」と既存の「インストール型会計ソフト」の違い
「クラウド会計ソフト」と既存の「インストール型会計ソフト」の違いは以下の3つが挙げられます。
1.PC・インターネット環境・アカウント情報があれば、どこでも試算表のチェックや入力ができる
試算表を見るとき、
「インストール型会計ソフト」では、経理や税理士事務所に依頼する必要がありましたが、「クラウド会計ソフト」では、自分のPCから確認することができます。
また、入力は在宅でも可能です。(ただし、入力する際は書類の管理など一定のルールが必要です。)
なお、「クラウド会計ソフト」はインターネットに接続するため、セキュリティには十分注意が必要です。
よって、セキュリティに不安がある場合は「インストール型会計ソフト」をお勧めします。
2.他サービスとの連携機能が充実しており汎用性が高い
例えば「クラウド会計ソフト」の『freee』は、Amazon・モバイルSuica・PayPalAirレジ・楽天・Squareなど、さまざまな外部サービスと連携ができます。連携ができれば、各取引の手入力をする手間が省けます。
「インストール型会計ソフト」でも上記のサービスから出力されるCSVデータを取り込むことは可能ですが、操作の難易度が上がります。
3.高価なサーバーを導入しなくても同時に入力できる
経理担当が数人いる会社や本社・支店で各々の会計ソフトを用いている会社では、担当者それぞれが同時に売上や仕入を入力することがあります。
同時に複数人が入力する場合、
「インストール型会計ソフト」では、システム負荷がかかることから、
入力が終わるまで他の担当者は入力できないという事態が往々にして発生し、
作業効率に影響が出やすい側面があります。
そのために、場合によっては高価なサーバーを購入する企業もあります。その点「クラウド会計ソフト」では、複数人が同時に入力できるため、他の担当者の入力が終わるまで待つことはありません。
まとめ
いかがでしょうか?他にもいくつか違いはありますが、大きな違いは上記のとおりです。
働き方改革が謳われて久しいですが、「クラウド会計ソフト」を導入することで経理の生産性が上がりそうであれば、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
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この記事の著者
NBC税理士法人
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