企業価値を考える～生き残っていく会社であり続けるために～

成長マーケットをつかめるか

後継者・管理者にとって、先代のやってきたビジネスが、今後も成長すると捉えるか、衰退していくと捉えるかは、極めて判断が難しい。

それは、理屈としてではなく、感情的に先代のビジネスをマイナスに評価しているからである。

しかし、いつかは会社の方向性を決める時が来るはず。その時に備え、常日頃からアンテナを立て情報収集をし、スピーディーに行動に移すことが重要である。

自分の選んだビジネスへの想い入れ・執念

後継者・管理者にとっても、今のビジネスを嫌々やるようであれば早晩なんとか考えたほうがよい。

なぜなら、経営とは人間にとって最高のエネルギーを必要とするからである。

なにしろ、頭を使ったビジネスゲームであるから、常日頃から色々なことに関心を持ち、幅広い知識を吸収しなければならないし、

リーダーであれば、ある程度商品や情報システム、財務や人事などの専門的な知識も身に付けておかなければならない。

そして、吸収した知識を実践することによってそれが知恵になる。

だから、経営者は元気で明るく前向きな人が多く、またそういう資質が備わっていないと、この厳しい社会では生き残っていけない。

リーダーの条件

リーダーには以下の条件が必要である

• 【信念】絶対成功するぞという自信と想い込み。
• 【 夢 】経営を通じての目標であり、自分自身の人生目標。共に働く人たちと共有できる目標。
• 【情熱】仕事に対する意気込み。人を動かすような熱い情熱。
• 【戦略】夢を実現するための最適な手段・方法。

どれだけの事業（企業）にしたいかという将来構想の立案

これからの時代は会社規模に関係なく、会社経営の方向性として、自社のオリジナリティを明確に打ち出す必要がある。

つまり、お客様から選ばれ続ける付加価値（商品・サービス）をいかに開発し、提供し続けることができるか……。

そのために後継者・管理者は事業への想いを持たなければならない。そのためにも、経営計画書を作成することが重要ある。

一緒にやっていく良きパートナーに恵まれるか

後継者・管理者にとって、将来を見据えた時、自分の欠点を補ってくれる人、自分と共に苦労をしてくれる人というように、良きパートナーがいることによって、会社の行く末が大きく決定付けられることも多い。

できれば自分の代わりまでやってくれるようなパートナーがいればなお良い。

成長していくための財務体質、収益性が一定水準以上に出せるか

会社が成長をしていくために最も大切なことは、資金の視点から判断することである。

財務体質が健全か、収益性が一定水準以上あるかどうかである。経営は計数に始まって計数に終わる。

さらなる成長・発展のために、後継者・管理者が事業に専念し、人間力を上げ、正しい夢を持って学ぶことができるか

後継者・管理者自らが学ぶ姿勢を持っている会社は、社内でも勉強会を開いたり、外部の研修会にも参加したりしている。

勉強しよう、向上しようという雰囲気のある会社は、元気があるし業績もいい。まさしく、教育の機会のある会社は、ある一定の水準にきていると言ってもよい。

企業化とは、社会的存在価値を高めること

企業規模がある程度大きくなってくると、地域密着型の商売や事業であれば、その地域の人たちに必要な会社であるかどうかが問われてくる。

企業の存在価値は、取引先やお客様から必要とされることによってのみ社会的価値が高まるということである。

企業の成長・発展は、自らの「革新能力」にあることに気づき経営的に手を打てるか

規模の大小を問わず、生き残り成長できるかは、自らの「革新能力」に懸かっている。

この革新能力は企業のトップの責任と言え、この能力とは、壁になっている現状の問題点を取り除くということであり、今までと違うやり方なり、仕組みなりを導入するということである。

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