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不正リスクは常に側に…
昨今、大企業による「不正会計」について話題になっていますが、中小企業においては、常に大なり小なり、不正のリスクに晒されているのが実態です。
特に、一度不正な会計処理をすると、株主や金融機関への辻褄合わせのために、さらに不正な会計処理や決算を繰り返し、結果として何期間にも及ぶ不正による損失が大きなものとなってしまい、表面化したときには既に手遅れ…の状態になっていることがあります。
社員個人の不正問題も同様の傾向にあります。
30年近く税務・会計・コンサルティング業務に携わり、数多くの中小企業の決算書、財務諸表を見て財務分析を繰り返してきました。そのお蔭で、細かい数字を一つ一つ見なくても、『何か数字がおかしい』といった感覚が自然と身に付いています。
現在と過去の数字の推移、前年同時期での金額の比較、見るべき勘定科目の優先順位で見ていくことで、会計用語など理解していなくても「数字に敏感になるクセ」は付くものです。
会計は会社のインフラ
中小企業において、「数字が苦手」「会計をおろそかにしている」という企業ほど会社の業績が悪い傾向にあるのは、まさしく「会計」と言う会社の基盤(インフラ)整備をおろそかにし、数字の変化に気が付かず、粉飾や個人の着服といった不正にも気が付かない状態に陥るからなのです。
会計は「自社の経営状況を適正に示す鏡」です。経営者の皆さまには、改めて不正への誘惑に負けず適正な会計処理を行い、過去の数字を素直に見つめ直す機会を常に持ち続け、会社の将来に活かして欲しいと思います。
会計不正から会社を守る「NBC外部監査制度」
NBC外部監査制度とは、NBCが第三者機関として、不正の起きない仕組み作り、運用チェックを実施します。
御社の経理機能調査…現状での問題点は何か
経理業務の流れ/現金他各種帳票類の管理方法/担当者体制・業務環境…など
⇒御社にとってあるべき管理の仕組みを『規定』として明文化します。
実地による規定運用チェック(監査)
規定通りの運用が行われているか、帳簿と実残高に差異はないか等を年3回、抜き打ちで監査し、社長様に報告書として規定運用状況を提出します。
『我が社の経理業務体制に、不正につながりそうな落とし穴はないだろうか…』という社長様はもちろん、『経理は担当者を信頼して長年、全て任せているんだ』という社長様も、万が一の事態を未然に防ぐ、NBC外部監査制度をご活用下さい。
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この記事の著者
NBC税理士法人
「縁のあったお客様は絶対に倒産させない。」という志のもと、税務面、経営の全般的なサポート業務を行っています。顧客訪問数1200社以上のノウハウをもとに、会計監査などの税務相談や、事業承継、新規開業、相続などさまざまなノウハウを配信しています。