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新型コロナウイルス感染症が、感染症法上「5類感染症」に移行されました。世の中の動きが変わっていく中で、社員の働き方やチームづくりを見直す企業が増えています。
弊社のご支援先にも、出社とリモートワークのバランスを見直すなど、改めてチームづくりに奮闘している企業様が多くあります。
今回は、チームづくりの参考になりそうなおもしろい研究をご紹介します。
2010年、チームパフォーマンスに影響を与える要因に関する研究がアメリカのノースウェスタン大学から発表されました。
リーダーがチームの生産性を上げようと考える際、【心理面】【行動面】【認知面】の3つの観点が重要で、その中でも生産性に大きく影響を与えるのは【認知面】である。
【認知面】に重きを置くチームの生産性は、【心理面】【行動面】に重きを置くチームの生産性の2倍以上である。
- 【心理面】部下のモチベーションを高めるには?
- 【行動面】具体的な施策、業務管理の仕方は?
- 【認知面】自分たちはどこに向かっているのか?タスクの目的は?
この研究結果を知ったとき、『スターバックス』が、頭に思い浮かびました。
スターバックスはサービスマニュアルがないことで有名です。マニュアルがないのに、どの店舗でも高いレベルの接客ができるのは、【認知面】に重きを置いた教育ができているからではないかと思います。
スターバックスでは、新人研修に約80時間もかけながら、会社の【認知面】であるミッション[使命・目的]やバリュー[行動指針]の理解を促すことに多くの時間を割き、高い価値提供に結びつけています。
ミッションやバリューの理解
↓
スタバが大好きになる
↓
定着する
↓
教育の質が上がる
↓
店頭で見て、新たな人材が集まる
新人研修の場面に限らず、普段から、自分たちはどこに向かっていて、どんなフェーズにいるのか?なぜこの取り組みをしなければならないのか?これらをチームで共有できていることが大切です。
【認知面】が共有できていないと組織の中で軋轢や対立が起き、社員のモチベーション低下につながったり、対立を解消しようと力技で組織を統制するために、がちがちなマニュアルをつくりがちです。
チームづくりにおいて「社員のモチベーションを上げるにはどうしたらいいか。」を考えることも大切ですが、【認知面】が足りているかを併せて考えてみませんか?
【認知面】がすべてではありませんが、チームづくりが見直される昨今、改めて企業のミッションを整理・全社に共有し、自分事として何をすべきかを考える場面を設けてみてはいかがでしょうか。
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
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