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いよいよ中小企業も、2023年4月1日から月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が、1.25倍から1.5倍に引き上げられます。
参照:『2023年4月1日から月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が引き上げられます』厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000930914.pdf
一方、昨今の原材料価格や海外輸入品の値上がり、エネルギーコストの上昇に対し、企業はより多くの売上を確保しなければならない現状です。そのためには労働力が必要ですが、採用難の今、企業は限られた人的リソースで経営をしなければなりません。
このような状況下での、割増賃金率の引き上げ……生産性を向上させられない企業が今後低迷していくのは明らかです。
生産性向上の打ち手を考えるにあたり、今、文字通りその「生産性向上」の救世主としてスポットライトがあたっているのが『ChatGPT』です。
そんな『ChatGPT』自身は、企業の生産性向上策をどう考えるのか、語ってもらいました(「企業の生産性を向上させるには?」と入力)。
……とのこと。
例えばこういう「ライティング」のような仕事は、『ChatGPT』などのツールによって簡略化が図れそうです。
一方で内容はいかがでしたでしょうか?確かにどれも「そうだよな」の内容ではありますが、「そんなことは分かってる」と感想を抱く方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
革新的な技術を柔軟に活用できるか否かは、この先の時代において、企業の成長と衰退の命運を分けることになることでしょう。
しかし、その技術を活用することがわが社にふさわしいか、今、目の前の課題に対する最適解なのかを『見極める』判断は、私たちが私たちにしか持てない価値観のもとにこれまで以上に神経を使っていく必要があるだろうと思います。
そして、この技術革新の時代に私たちにしか持てない「人的リソース」を割くべきは以下であると考えています。
- [1]経験を積み上げることで価値が出ること
- [2]技術力を有することで価値が出ること
- [3]未来を創造することで価値が出ること(新たな発想)
- [4]論理的判断を行うことで価値が出ること
- [5]意図や感情を汲み取ることで価値が出ること
これらは言い換えると、経験を重ねたその人の独自の判断基準やその中で培われたセンス、さじ加減などが反映され「独創的」で「唯一無二」を生み出す可能性を有していることと言えそうです。いわば「差別化」につながることです。
この厳しい時代背景の中で生産性向上を旗印に革新的な技術を導入することを試みる際は、「何を任せて、何を任せないか」この判断が局面を過たずできるか否かが、成否のカギを握りそうです。
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
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