プレジデント誌が2013年に500人を対象とし興味深い調査を実施しています。
朝起きることが、仕事や健康、プライベートにどのような影響を与えているかを分析したところ、「朝型」「夜型」であることと「年収」と「貯蓄」に大きな相関関係が出ていたのです。
目次
年収の違い
まずは年収の関係を見てみると、年収が増えるにつれ、朝型である人の比率が上昇しているのです。
年収400万円未満では朝型人間が3割程度であるのに対し、年収900万円前後では5割近くが朝型。年収1,400万円では6割以上が朝型という結果になっています。
貯蓄額の違い
貯金額の違いはもっと鮮明です。貯金ほぼゼロ(100万円未満)層だと、
朝型人間が約2割、夜型人間が約5割であるのに対し、貯金5,000万円以上では朝型が約4割、夜型が約2割とほぼその比率が逆転しています。
つまり、朝型の人は夜型の人に比べて、平均的に「年収が高く、貯金も多い」ということが調査から見えてきたのです。
金持ち社長は朝が早い!?
私も「朝型社長に“金持ち社長”が多く、夜型社長に資金に困っている方が多い」と感じます。
私が会ってきた金持ち社長は、朝が早いのです。業種業態に関係なく、朝が早い。
誰よりも早く起きて、誰よりも早く仕事の準備に取り掛かります。メールの返送信や昨日の振り返り、今日のやるべきことを整理し、朝のうちに行動計画を立てる。そして人より早く仕事に着手します。
今、お金がないという夜型の社長は、こうした日々を送れば、将来、金持ち社長になる素養が十分にあるといえるのではないでしょうか。まず必要なことは会社にかける情熱や思いなのです。
早朝から仕事をすることを苦に思わず、むしろ朝が待ち遠しいという社長はそれだけ仕事に対する「情熱」があるといえます。
「好きこそ物の上手なれ」といいますが、まずは、自分の仕事が誰よりも好きだ、という強い気持ちや熱意が、金持ち社長になるためには絶対的に必要なのです。
毎朝の積み重ね、努力の積み重ねは社長を裏切りません。会社を良くするために社長は朝早く起きること、金持ち社長になるために当たり前のこととして、徹底して欲しいものです。
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NBCコンサルタンツ株式会社
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