弊社では「多くの社長は、資金の増やし方を知らない」と感じています。具体的には「資金を増やす」ことと「資金を回す」ことを勘違いしている社長が多いです。
今回はとある小売業の事例を交えながら、資金を増やすための第一歩をご紹介します。
資金がある会社と資金がない会社には、ハッキリとした違いがあります。セミナーでは、なぜ資金が増えないのか?資金が増える思考法・戦略を公開!
目次
資金に対する社長の“勘違い”
『多くの社長は、資金の増やし方を知らない』弊社はよくセミナーでこの話をします。
「資金を「増やす」ことと資金を「回す」ことを勘違いしているのだ」と。
私のご支援先のある会社──、百貨店で物販(小売)を行っているのですが、その社長は社員に「売上を上げろ、売上を上げろ」とずっと言い続けてきていました。
ご支援にあたって、まずはその売上の中身を細かく見ていったところ、なんと!売上の35%を手数料として百貨店に支払っていることが判りました。更に、一番の売れ筋!と社長が売り出しに注力していた商品は、実は最も利益率の低い商品だったことも判明しました。
これでは、売上が伸びれば伸びる分だけお金が減る一方。しかし、現金商売なだけに、確かにお金は回ってしまうのです。まさに資金を「増やす」ことと「回す」ことを勘違いしている会社でした。
資金改善「大作戦」!
まず「利益率」にこだわる体質作りからご支援をスタートしました。今までブラックボックスだった、商品ごとの利益を開示すると共に、その数字をどう捉えて動くべきか…アルバイト社員への教育を並行実施しました。
売上構成比の高い商品は徹底的に利益率を管理し、公開した商品ごとの利益はランキング形式にて社内発表する、社員の意識は、売上よりも「いかに利益を残せるか」に向き始めました。
売れ筋(売るのがラク)だけれども利益率の低い商品ではなく、利益がしっかり残る利益率の高い商品を売るには、お客様の手にとっていただくには、どうしたらいいか…そのための新しい接客技術を磨くことに力を入れました。
1年後、全社の限界利益率は、なんと4%も改善!百貨店に手数料を支払ってもなお、お金が増える会社に生まれ変わったのです。皆さんの会社で利益率の高い商品は何でしょうか?そして、その商品に力を注ぐことを徹底できていますか?
まずは「我が社の資金を知る」
大半の社長は、毎月の損益(P/L)は知っています。しかし貸借(B/S)を見ている社長は、その半分、毎月のキャッシュ・フロー(C/F)を把握している社長は、更にその半分もいない、というのが私の実感値です。
改めて、お聞きします。「皆さんの会社は資金が増えていますか?」
苦労して、毎日一生懸命働いても、お金が増えていなければそれは倒産の道を歩んでいるのと同然です。
まずは、自社の資金が増えているのか、減っているのか把握することからスタートしてみてください。それが資金を増やす第一歩です。
- なぜ資金が増えないのかわからない。
- 追加融資・借り換えを繰り返しており、借入金が一向に減らない、むしろ増えている。
- ゼロゼロ融資の返済目途が立たない。
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この記事の著者
NBC資金を増やすコンサルティング株式会社
当社は中小企業の経営者に向けた資金セミナー、研修会、コンサルティングを実施しています。資金力をアップさせる方法を熟知した当社コンサルタントが、資金が増えて当たり前な社風を醸成や売上ゼロ成長で資金を増やすノウハウなどを配信しています。