掲題は、江戸時代後期の平戸藩主、松浦静山(まつらせいざん)の言葉です。
元プロ野球選手・監督であり、
現在野球解説者の野村克也さんが使った言葉として、
ご存じの方も多いのではないでしょうか?
現在、弊社では
『人を育て利益を生む「労働分配率経営」セミナー』を全国で開催しております。
今日は、弊社がセミナーでお伝えしている内容の一部を紹介させていただきます。
目次
地上10階建ての建物を設計図なしに作るとどうなるか?
2階建てぐらいの住宅なら、ベテランの大工さんであれば、頭の中にある設計図だけである程度まで建てることができるかもしれません。
しかし、10階建ての建物を設計図なしに建てるとなると、それができるのは限られた天才だけではないでしょうか?
私はこの31年間、数々の経営支援の現場でたくさんのことを教えていただきました。それは
「プロは緻密さを欠いて成功を得ようとはしない。それができるのは天才だけであり、緻密な仕事こそがプロの仕事である。」
ということです。
例えば日米で数々の記録を打ち立てたイチロー選手。
彼のプロとしての努力を見ると、超一流の選手でもあんなに努力をしているのですから、一流の経営者や、最高の技術を提供する技術者など、その道のプロを志す人はこの姿勢を学ぶべきです。
人生・仕事を豊かにする『人生方程式』
かの有名な実業家、稲盛和夫氏は『人生方程式』として
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
と仰っています。
私は、この方程式に幾度となく救われました。もちろん「熱意」「能力」も大事ですが、一番大事なのは初めにある「考え方」です。
また、これま設計図でに出会った若手経営者や、先代を早くに亡くされた後継者の方から教わったことは
人生・仕事の結果=覚悟×場数
ということです。
「場数」が多い程、経験を積めることには違いありませんが、さらに大事なのは「覚悟」であり、最後は「覚悟」の差が成果の差に表れます。
置かれている状況は変わらなくても、覚悟次第でその位置を変えることができるのではないでしょうか。
勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし
計数が苦手、数字が読めない……。これでは経営者になれません。
生産性管理・業績管理ができない……。これでは管理者になれません。
部下の心を掴み、時にはその人を想って厳しく指導する……。これができなくて良い上司と言えるでしょうか?
「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし。」
負ける時は、負けにつながる必然的な要因があるものです。つまり、負けるような練習しかしていないから、負けるのです。
自分への戒めも含め、皆様にも贈ります。
その道のプロとして、またプロを志す人として、ただ勝つことだけを目指すのではなく、負けないための練習・訓練を自ら実践し、その大切さを後進に繋いでいってほしいと切に思います。
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
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