少子高齢化が急速に進み、人口減少・市場縮小時代に突入した日本において業務の効率化・省力化は経営の至上命題ですが、デジタルのみの企業経営ではリスクが生じます。
デジタルな時代だからこそアナログを大切にする必要があるのではないでしょうか?
目次
現代の「三種の神器」
昨今、デジタル・テクノロジーのメリットを最大限活用した社会に向け、世の中がものすごいスピードで変化しています。
かつて、世にパソコンが普及し始めた当時は、ワープロ・表計算・データベースが三種の神器と言われていましたが、
第4次産業革命が叫ばれる現代では、IoT・ビッグデータ・AIが新たな三種の神器と呼ばれています。
特にAIはあらゆる業界で活用が急速に進んでおり、AIという言葉を聞かない日は無いと言っても過言ではありません。
少子高齢化が急速に進み、人口減少・市場縮小時代に突入した日本において業務の効率化・省力化は経営の至上命題であり、その解として新たな三種の神器を活用したサービスや商品が続々と誕生しています。
新たな三種の神器を活用したサービス:HRテック
その中でも特に注目を浴びているのが、採用・育成・評価・配置といった人事領域でのテクノロジー活用「HRテック」です。
AIやビッグデータの活用によって、人事担当者の作業時間や手間を減らすことはもちろん、企業や職種とマッチング度合いが高く、将来性の高い人材をピックアップすることもできます。
長期的な採用難・人手不足が叫ばれる昨今、有望な人的資源を確保することは企業の死活問題であり、HRテックに問題解決の糸口となることが期待されています。
デジタル時代だからこそアナログが大切
デジタル化の波は止めようがありませんが、すべてがデジタルに置き換わるかと言うと、そのような社会は非実現的であることは想像に難くありません。
アナログでなくては見出せない・伝わらない価値も存在します。
デジタルは極めて有効・有能ですが、商品・サービスの優劣や金額が比較しやすいだけに、すぐに他社への乗り換えを検討されるリスクが生じます。
市場が拡大している状況であれば挽回も可能かもしれませんが、市場縮小時代に突入した今、デジタルのみの企業経営ではリスクが生じます。
今後生き残っていく企業に必要なことは、デジタル一辺倒ではなく、アナログも活かした経営を行っていくことではないでしょうか。
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