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あっという間に2023年も年の瀬を迎えます。皆様にとってこの1年はどのような年だったでしょうか?
間もなく新たな年となるわけですが「一年の計は元旦にあり」と言われるように、ぜひ皆様の会社でも経営計画を作成(または見直し)しましょう。
中小企業庁『2016年版中小企業白書』によれば、経営計画を作成したことがある企業は、作成したことがない企業よりも売上高が増加傾向となっております。
このことからも経営計画作成にはメリットがあると言えます。
経営計画の作成の有無と売上高の傾向
■「経営計画を作成したことがある」
→[売上高]増加34.0% /横ばい42.3% /減少23.7%■「経営計画を作成したことがない」
→[売上高]増加20.2% /横ばい46.6% /減少33.2%出所:中小企業庁『2016年版中小企業白書』
さて「一年の計は元旦にあり」という諺(ことわざ)は『何かを始める時には計画や準備が大切であり、初めの計画ができていないとうまくいかない』という意味です。その由来は次の2つの説が有力と言われています。
1つ目は、中国・明代の官僚で学者でもあった馮応京(ふうおうけい)が万暦年間に著した、中国の伝統的な年中行事・儀式・しきたりなどを解説した本『月令広義』に書かれた一節、
「一日之計在晨、一年之計在春。(一日の計はあしたにあり、一年の計は春にあり)」
からとされています。「あした」とは「朝」を「春」とは「年の初め、つまり日本であれば元旦」を意味しています。
2つ目は、戦国武将の毛利元就が息子の隆元に送った手紙の一節、
「一年の計は春にあり、一月の計は朔にあり、一日の計は鶏鳴にあり。」
からとされています。「朔(ついたち)」とは「月の初め」を、「鶏鳴(けいめい)」とは「一番どりが鳴くころ、つまり夜明け」を意味しています。
この2つの説ですが、時系列的には毛利元就の方が数十年ほど早いようです。
さて、経営計画の作成(または見直し)を進めていくにあたり、最初にやらなければならないことがあります。それは「現状把握」です。
どれだけ素晴らしい目標(行き先)を掲げても、現在地がわからなければ、成果につながる行動計画になりません。「そうだ京都、行こう」と行き先(目標)を決めたとしても、手段(行動計画・行き方)は車・電車・バス・自転車・徒歩などさまざまあります。その中から何を選ぶかは、自分が今どこにいるのか(現在地)によって変わってくることでしょう。
これを経営で考えますと「いくら素晴らしいビジョン(目標)を掲げたとしても、会社の現状をしっかりと理解していないと、適切な行動計画を立てることができない。」ということになります。経営計画を作成する際には、まず「現状把握」をする必要があります。
弊社では、経営計画作成に必要な「現状把握」のお手伝いとして、『経営力診断調査』を行っております。
また、2024年1~2月には、経営計画の作成方法や実行・達成方法について経営改善計画の策定・計画達成の伴走支援実績全国第1位のNBCが、専門家ならではのノウハウ・情報をお届けする勉強会を開催いたします。
ぜひ、皆様の『一年の計』づくりにお役立ていただければと思います。
皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
経営計画の作成方法や実行・達成方法について経営改善計画の策定・計画達成の伴走支援実績全国第1位のNBCが、ノウハウ・情報をお届けします。
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
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