「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」
この言葉は、日本でも大きく盛り上がった『ラグビーワールドカップ2019日本大会』の公式キャッチコピーです。
もしかしたら『新語・流行語大賞』の年間大賞に選ばれた「ONE TEAM(ワンチーム)」のほうが記憶に残っている方が多いのかもしれません。
2019年大会の閉会後、間もなくして新型コロナウイルス感染症により、世界は大きな転換点を迎えました。
あれから4年が経ち、今回2023年大会はフランスで開催されます。ラグビー経験者、ファンとして前回以上の快進撃に期待したいところです。
今回は、会社・組織にも通ずる「チーム」に焦点を当てていきます。
目次
コロナ禍により
「以前のような接点が持てなくなった。」
「コミュニケーションが取りづらくなった。」
といった声を多く聞くようになりました。
2023年4月19日に内閣府から開示された『新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査』によると、全国の「テレワーク実施率」は30.0%だそうです。
第1位「社内での気軽な相談・報告が困難」・・・・・・36.0%
第2位「画面を通じた情報のみによる
コミュニケーション不足やストレス」・・・30.2%
※共に2023年3月時点
確かに物理的な接点が減少すれば、その影響は少なからずあると思います。テスラのイーロン・マスク氏のように「テレワーク禁止」という選択肢もありますが、日本国内の働き方改革や生産性向上の推進を考えると、今後もゼロにはならないテレワークは、新たな労働環境といえます。
だからこそ、時代にあった仕組みや組織、それを牽引するリーダーが必要不可欠です。
NBCでは「組織活性化の3要素」として以下をお伝えしています。
- [1]共通目的・目標
- [2]意欲動機付け
- [3]コミュニケーション
ビジネスでは、
- [1]は企業が目指す姿(ビジョン)と、それを達成する数値指標です。
- [2]は仕組みが該当し、労働環境や福利厚生、評価制度などです。
- [3]は従業員の意思疎通です。上下の関係だけでなく、横(部門、部署)も含まれます。
リーダーは経営者、幹部、管理者です。
スポーツ(チームスポーツ)では、
- [1]は勝利や優勝、その競技の普及などが入るでしょう。
- [2]はプロであれば報酬もあるかもしれませんが、サポート体制や、楽しさも含まれると思います。
- [3]はビジネスと同様に意思疎通です。選手同士だけでなく、対監督・コーチも含まれます。
リーダーは監督、コーチ、チーム内のキャプテンです。
冒頭のラグビーで有名なのは、大学選手権で9連覇の偉業を成し遂げた帝京大学ラグビー部前監督の岩出氏が行ったマネジメントです。
参考:『常勝集団のプリンシプル 自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント』
著:岩出雅之/株式会社日経ビーピー
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岩出氏が行ったチーム作りはいくつかありますが、一つ例を挙げると、4年生が雑用で、1年生の世話をするそうです。先輩が率先垂範し、後輩が育つ環境を作ります。それを仕組み化しているのが大きな強みと言えます。
中小企業庁『2023年版中小企業白書・小規模企業白書』でも
「価値創出のための戦略を実現するためには、
経営者を支える内部資源(リソース)・体制の充実も重要な要素」
であることが示されているように、組織も重要な要素です。
私がこれまで数々の企業を見て実感する強い組織の条件は、以下です。
- 共通目標の設定
- 判断基準の共有
- 主体的行動の承認
- 役割期待の発信
- 育成環境の整備
各社、さまざまな経営課題があると思いますが、現状把握として、「人」と「数字」に対し客観的に確認し、生き残り・成長するための対策を打つことをお勧めします。
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この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
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