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黒字倒産と在庫の関係 ~在庫が『罪庫』になる前に~

2017.11.14

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この記事の著者

NBC税理士法人

「縁のあったお客様は絶対に倒産させない。」という志のもと、税務面、経営の全般的なサポート業務を行っています。顧客訪問数1200社以上のノウハウをもとに、会計監査などの税務相談や、事業承継、新規開業、相続など様々なノウハウを配信しています。

「黒字倒産」と言う言葉がありますが、なぜ、黒字であるにも関わらず会社が潰れてしまうのか?

逆に赤字でもなんとか頑張っている企業もあります。今回は、黒字倒産の引き金ともなる「在庫」について考えて行きます。

INDEX

そもそも倒産の条件は?

そもそも会社が倒産する条件として、赤字や黒字は関係ありません。

黒字で倒産する会社もあれば、毎年赤字でも何とか頑張っている会社もあります。

この違いは何かというと、「会社に『資金=現預金』があるかどうか」の違いです。

今回は、黒字倒産の引き金ともなる「在庫」について考えて行きます。

在庫とは?

在庫とはざっくりいうと以下の2つです

  • [1] 企業が販売するために保有する
    一定時点における原材料・仕掛品・製品・商品など
  • [2] 複数年に渡って使い続ける消耗品など

在庫をもつメリットとは?

在庫をもつメリットは以下の3つがあげられます

  • [1] 市場の需要に迅速に対応するため
  • [2] 顧客に対しての安心感
  • [3] 在庫を大量に購入し1個あたり単価の値下げによる仕入原価削減

在庫をもつデメリットとは?

反対に在庫をもつデメリットは以下の4つがあげられます

  • [1] 陳腐化・品質劣化による商品価値の低下(デットストックの増加)
  • [2] 倉庫等の保管場所費用や管理費用の増大
  • [3] 社内生産性の低下(現場改善への影響)
  • [4] キャッシュフローの悪化

企業は、在庫を抱えることを目的としているのではなく、
「在庫をいかに早く現金化するか」が目的であることから
過剰在庫・デッドストックが多い時点でそもそもの目標・予算を達成できていない状況と言えます。

さらに損益計算上においては、期末在庫が増えると「見かけ上の利益」が増え、不用意に経営者を安心させてしまい、本来価値ある在庫が、黒字倒産や粉飾決算の要因にもなる【罪庫】になってしまいかねません。

結果的に、見た目の利益額のみに捉われていると会社内に資金=現預金がない状態に気が付かず、会社は倒産します。

今一度、自社の流れを社員全員が理解し、まずは適正在庫の管理、毎月の実地棚卸など当たり前のことから実践してみてはいかがでしょうか?

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