成長期は意外に問題が多い
成長期に売上が急増すると、必要運転資金が増加しますし、
社員が増えることによる人の問題、
売掛金が増えることによる債権管理の問題……など、
経営の難易度が一気に上がるのが成長期です。
この成長期に、土台となる管理の部分を後回しにしたがゆえ、倒産する企業が実に多いのです。
実際に成長期で倒産した事例
注目を浴びる陰でゆがみが拡大し、倒産したある企業。
倒産の要因は「売上を追い求め100店舗を目指したこと」でした。
ファストフード店でFCを含め80店舗に急成長、それにともない売上も急増し、必要運転資金が増加しました。
しかし、最終的には金融機関の支援を受けることができず、
資金繰りが限界に達し倒産しました。
売上を求めすぎると危険
これは1社の事例に過ぎませんが、ほかの倒産事例についても、基本的には急な売上拡大が基因となって倒産するケースが非常に多いというのが実態です。
売上を追い求めると、運転資金が苦しくなり、倒産の引き金になってしまうのです。
会社を存続させるために必要なのは売上ではなく、粗利・営業利益といった利益を確保し、手元資金を増加させることです。
皆様の会社の経営計画は、売上を追い求めたものになってはいないでしょうか?
少しでも心あたりがある方は計画を見直し、利益と手元資金が増える計画を目指していただきたいと思います。