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組織が拡大する過程で「今までに出会ったことがない、自分と異なるタイプの人」と出会う確率が高くなります。
人は自分と考え方や価値観が異なるタイプの人と出会うと、対象の存在を否定してしまいがちです。
「あの人とは分かり合えない……。」
「あの人は話が通じない……。」
「あの人のことは理解しがたい……。」
そこにはさまざまな感情が介在しますが、すべて“自分とは違う”という利己的な感じ方に起因するものばかりです。
利己心や警戒心がひしめく組織──。そのような組織風土に陥らないためにオススメしたい考え方を「3つのキーワード」としてご紹介します。
相手と分かり合えない場合「分かり合わなければならない」という考えを一旦脇に置き、「自分と異なる価値観の人が目の前にいる」という事実をまず受け入れてみましょう。
「ああ、この人はこういう人なんだな。」
「自分とは違うな。」
そういう事実をありのままに受け止めます。
「相手を理解して共感してあげなければならない。」
「尊重してあげなければならない。」
このような相手への配慮などは一旦脇に置き、「自分と相手は違うんだ。」と受け入れます。
「今までに出会ったことがない、自分と異なるタイプの人」は、自分の中にはない考え方や、パッとは受け入れがたい意見を持っていることもあるでしょう。
時に、奇をてらった考えや発言が飛び交っても、一度味わってみましょう。
「なかなかユニークな考え方だな!」
「それは思いつかなかった!」
心の中で楽しみ、口に出して賞賛する。自身の考えの幅が広がるかもしれません。
みんなちがって、みんないい。
金子みすゞ
色々な人がいる中で、自分も存在価値があるのだと感じること。人と相容れない自分に焦りや自己否定の気持ちを抱かず、「他己受容」の考え方を自分にも向けてみましょう。
自分以外の人が一人でもいたら、何かしら問題は起きます。もともと違う存在ですから、何もかも分かり合うこと、同じにすることは無理な話です。
ただ、同じ組織の仲間である以上、心の奥底でつながることは難しくとも、
「組織の共通ミッションを把握する。」
「自分以外の価値観を受け入れる環境・空気感。」
この2つだけでも、みんなが意識できるようになったら、組織内の機運は高まるのではないでしょうか。
時代がいくら流れようとも組織運営には原理原則があるように思います。そのようなノウハウを学び、会社として向き合うべき課題を克服し、成し得たいことを見つける場――。
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NBCコンサルタンツ株式会社
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