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早いもので2023年も残すところ、あとわずかとなりました。
プロ野球で38年ぶり2度目の日本一に輝いた阪神タイガースの岡田彰布監督が、リーグ優勝を表現したことで話題となった「アレ(A.R.E.)」。
選手が優勝を意識しないようにという岡田監督の配慮から、チームの最終目標である優勝を「アレ」と表現したことが始まりです。20~30代の今時の若者が多いプロ野球選手に、いかにチームの共通目標を浸透させるか。過度な期待やプレッシャーを与えずに伝える手法として岡田監督が編み出した言葉でした。
この手法はプロ野球のみならず、一般企業の経営にも使えそうです。
本来、高い目標を設定することは、社員のモチベーションを高めるために重要です。しかしながら、今は上司や管理者が若い部下に高い目標を掲げ、過度な期待やプレッシャーを与えてしまうと、ハラスメントと受け止められてしまうリスクが高い時代です。
目標達成できない場合、いつの間にか社員の中で目標が「ノルマ」に変わってしまうことがあります。次第に苦痛とストレスを感じるようになり、挙句の果てにハラスメントとして受け止めてしまう……。
他方、上司・管理者の側は、
「社員に高い目標を掲げると心が折れたり気持ちが萎えたりして辞められてしまうのではないか……。」
「人手不足の状況下、既存社員の流出は死活問題になってしまいかねないため、うかつに高い目標は掲げられない。」
結局、昨年対比で微増の無難な目標設定を繰り返している企業も多いのではないでしょうか?
そのような時、組織全体にトップの想いを表現・伝達できる「アレ」のような高い志を示す共通のフレーズがあれば、社員にプレッシャーを与えずに目標を浸透させることも可能になるのかもしれません。
皆様の会社でも2024年の「アレ」を決めてみてはいかがでしょうか?
組織全体にトップの想いを浸透させるには、共通のフレーズ以外にも「経営計画」が有効です。NBCでも、【計画の立て方・中身】と【計画・戦略の実行(社員への浸透・巻き込み)】のノウハウ・秘訣を公開する勉強会を2024年1~2月に全国7都市で開催します。新年の学び始めの機会として、ぜひ活用ください。
経営計画を作成した企業は作成しなかった企業と比較して、
業績向上した企業が1.7倍多いという事実があります。
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NBCコンサルタンツ株式会社
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