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保険料改定から

2018.05.29

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2016年1月から『マイナス金利政策』がスタートし2017年4月には標準利率引き下げと2018年4月には保険料の見直しと相次いで保険料に関する改定・見直しがありました。

今回はこの保険料改定・見直しから見えることについて解説します。

目次

保険会社の「予定利率」

皆様ご存知の通り、保険会社は契約者から預かった保険料を運用し、利益を出して、契約者に支払う保険金を確保します。

保険会社の「予定利率」は、保険料を運用して見込む「利回り」のことで、運用が上手くいくと資金が増え、保険料を安くすることができます。

逆に、運用が上手くいかなかった場合は、保険料を高くしなければ、保険会社の利益が減ることになります。

厳密にはほかの参考指標も考慮して保険料が決まるのですが、やはり一番大きな影響を与えているのは「予定利率」です。

2017年4月の標準利率引き下げ、そして2018年4月の保険料見直し

2017年4月、国は標準利率を「1%」から「0.25%」に引き下げました。

この時値上がりした保険が、生命保険でも積立タイプといわれる「終身保険」「学資保険」「年金保険」「長期平準定期保険」などです。

保険会社や加入年齢などによっても異なりますが、値上がり幅は約10~25%にもなりました。

さらに2018年4月には、「医療保険」や「がん保険」の保険料が見直されました。この改定は、病気の治療方法や早期発見の技術進歩による「長寿化」の影響によるものでした。

保険料の改定・見直しから見えること

保険料の改定・見直しから見えることは主に以下の2つといえるでしょう

  • 資産性のある保険は、運用としてはあまり期待できなくなった
  • 保障としての保険は、安い保険料で保障が確保できる時代になった

これまでに加入した資産性のある保険は、保険料や解約返戻金の戻りが悪くなっているため、見直す必要はないでしょう。そのまま、大切にしましょう。
一方、掛け捨てなどの保障目的の保険は、見直してみることをおすすめします。

年齢などによって、一部の保険では保険料が値下がりしているケースもありますが、もしかすると
「一年前に加入した保険だけど、今加入し直したほうがお得!」
という方もいるかもしれません。

いずれにしても保険は、折に触れて「見直し」が必要です。

医療保険やがん保険など、以前よりも内容が良く、保険料が安くなっているものもありますし、何より、保険料は月々にすると少額でも、累計すると決して安いものではありません。保険内容を確認するだけでも意味はあります。

ぜひ、ご自宅に眠っている保険証券と設計書を引っ張り出して広げてみましょう。

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この記事の著者

NBCコンサルタンツ株式会社

NBCコンサルタンツ株式会社は1986年の創業以来、会計事務所を母体とする日本最大級のコンサルティングファームとして数多くの企業を支援しております。4,290社の豊富な指導実績を持つプロの経営コンサルタント集団が、事業承継、業績改善、人材育成、人事評価制度など各分野でのノウハウをお届けします。