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自動車業界の『今年の漢字』

2023.12.18

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目次

2024年の準備はできていますか?早いものでもう師走です。

今年の自動車業界は大きな転換点を迎えました。金融庁が保険会社と事業会社の双方に、同時立ち入り検査を実施した例など、過去になかったのではないでしょうか。

大手の不正、ディーラーでも不正、不正ではないにしても大手の強引な手法……。
自動車業界の『今年の漢字』は不本意ながら不正や不信の『不』でしょう。

2023年10月1日から施行された中古車販売価格の総額表示も、大手販売店や軽自動車39.8万円専門店、未使用車専門店などで「おとり販売」に近い不当な価格表示が常態化していたことに起因します。自動車業界の不正は昔から多く、法規制が入るときは、大体どれも大手の不正が明るみになったときです。

大手や未使用車専門店の諸費用調整は禁じられ、地域販売店のチャンスが広がりました。地域の主導権を取り返すチャンスはまさに今だと感じます。

まさに、王道経営VS覇道経営の構図です。

『王道経営』と『覇道経営』
  • 『王道経営』:徳(顧客満足・社員満足・地域貢献)を持った会社経営。
  • 『覇道経営』:トップダウンで拝金主義、自社・自分中心の経営。

長く続くのは『王道経営』であり、地域の販売店・修理工場がとるべき選択肢です。

拝金主義に陥った企業では、目標がノルマとなり、ノルマ達成が目的となってしまいます。そのような環境下では良識が働かず、働く方も自分の身を守ることが優先され、不正やごまかしがまかり通ってしまいます。

ここでの「王道」とは、単純な正しさではなく、お客さま視点での正しさです。『覇道経営』の特徴にあてはまっていないか、チェックしてみましょう。


『覇道経営』の特徴
  • 経営者・部長が神様のような絶対権力者
  • ノルマ(目標ではない)に追われている
  • 人が定着しない(平均在職年数は5年以下)
  • 上司が部下の数字や行動に責任を持たない
  • トップダウンで、現場から意見を吸い上げる場や仕組みがない
  • ハラスメントが日常的にある
  • 減給や懲罰といった処分を簡単に行う

また、正義(客観)と正義感(主観)の違いには注意が必要です。

以前、ある販売店様がこのようなことを仰いました。

「うちはこんな良い状態の車を並べているのに全く声がかからない!いい加減な売り方をしているあそこの方が何で売れているんだ!?」

この販売店様は数年後に倒産していました。理由は、自社の基準を押し付けており、お客さまのニーズとズレが生じていたことです。お客さまのニーズとのズレ……怖いですね。昔のニーズと今のニーズが異なっていることもあります。最新のニーズを把握することが第一で、その次に販促方法や営業テクニックです。

2024年も業界動向は色々と揺れ動くと思います。「1年の計は元旦にあり!!」と言いますが、下記4点の点検をお勧めします。

  1. 顧客ニーズや経営理念の正しい浸透
  2. 顧客満足の追求
  3. 社員満足(金銭だけでない目的志向)
  4. 基礎力(主体性・多様性・道徳観)

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NBCコンサルタンツ株式会社

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