ダイハツ不正から予測する自動車業界の未来と経営戦略

年末に自動車業界の大きなニュースが報じられました。皆様もご存じの通り、ダイハツ工業の認証試験不正です。自動車業界は最後まで不正の絶えない１年となりました。大手企業は【自社中心の覇道経営】となっているケースが多く、マネジメント手法の大きな転換期だと感じます。

これから、どういうことが予測されるのか？我々はプラスに受け止め、対策を立てなければなりません。

今回の不正問題にともないダイハツは、国内に４つあるすべての工場の稼働と全車両の生産を停止しました。また、現時点で２０２４年１月末まで稼働を停止することを明らかにしており、ダイハツの経営だけでなく、取引先も含めた地域経済への影響が危惧されています。

今回の件で、

• 自動車製造業のサプライヤー（Ｔｉｅｒ２以下）
• 自動車輸送業
• 自動車販売・修理業　など

相当数の企業が経営難に陥るでしょう。

また、年始の初売りから需要期にかけて、ダイハツ車を購入する人はいないでしょう。軽自動車中心のメーカーにはスズキなどもありますが、生産キャパがあるため極端な増産は不可能です。当然、車両の「取り合い」となり納期遅れや機会損失が生じます。

さらに、ダイハツ車購入ユーザーからの問い合わせや、納車待ち車両のキャンセルが続出しています。中古車オークションではダイハツ車の相場が大きく崩れることも想定されています。詳しくはメーカーからの発表がなければ何とも言えませんが、苦しくなることには間違いありません。

しかし、これはコロナ禍も同じでした。想像できる未来にどのように対峙していくか……。待ちや思考停止では乗り切れません。さまざまな知恵を使い、成長へと繋げていかなければならないというメッセージだと受け取りましょう。

そう考えると、大手の不正にともなう人材流出や離反客増加は「人財獲得のチャンス」でもあり、「新たなお客様との接点を持つチャンス」でもあるわけです。

今までやり切れていなかったことを再度見直して、この局面を乗り越えましょう！！

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