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皆さんの会社では、全社でDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいますか?もし中小企業でYESと答えられたなら「なかなかDXが進んでいる会社」と言えそうです。
日本におけるDX取り組み状況
先日発表された情報処理推進機構(IPA)の『DX白書2023』によると、「全社戦略に基づき、全社的にDXに取り組んでいる」と回答した企業の割合は、以下のとおりです。
<日本企業>
- 100人以下企業………………11.4%
- 101~300人以下…………17.9%
- 301~1,000人以下……25.6%
- 1,001人以上………………50.0%
<米国企業>
- *100人以下企業………………18.9%
- *101~300人以下…………38.8%
- *301~1,000人以下……49.1%
- *1,001人以上………………39.4%
DXの取り組み状況を日米比較すると、社員数101人~1,000人以下の規模の企業では、倍近くの差があります。
DXの取り組み状況に差がある理由
この差には複数の要因があると思いますが、私が考える一部を以下に挙げてみます。
【要因(1)】経営層のITに関する見識の差
<役員の半分以上にITの見識がある割合>
- 日本……17.2%
- 米国……38.9%
人は、知らないことや分からないことに着手しづらいものです。たとえ着手したとしても、その分野が未経験・無知であれば、前に進まない可能性もあります。
DXの取り組み状況に日米で差がある要因の一つにこの「企業を牽引する層の見識の差」が挙げられるでしょう。
【要因(2)】企業内部のDX人材の割合
<IT企業・IT企業以外における情報処理・通信に携わる人材の割合>
国名 | IT企業 | IT企業以外 |
日本 | 72.0% | 28.0% |
米国 | 34.6% | 65.4% |
カナダ | 44.0% | 56.0% |
イギリス | 46.1% | 53.9% |
ドイツ | 38.6% | 61.4% |
フランス | 46.6% | 53.4% |
日本は海外と比較し、IT企業に勤めるDX人材が多いのが実情です。IT企業にDX人材が多い……一見当たり前に思える数字ですが、着目したいのはその「バランス」です。
IT企業はシステムを生み出す側です。システムを作る人材が多いのはよいのですが、それを「使う」企業内部に推進・運用・管理する人がいなければ、DXは進みませんし、成功しません。
予算や人員、給与・評価など理由はさまざまありますが、日本はこの「生み出す側」と「使う側」の比率が非常にアンバランスです。
素晴らしい技術、サービスがあっても使う「人」がいなければ(使えなければ)、経営の改善につながりません。
まとめ
企業でDXを進めるには、システムに投資するのと同様に、あるいはそれ以上に「人」に投資する必要があります。
まずは私たち一人ひとりがITへの見識を深めることから始めましょう。第一歩として、興味のある範囲だけでも以下の白書を確認してみてください。
※参考:情報処理推進機構(IPA)『DX白書2023』
https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/gmcbt8000000botk-att/000108041.pdf
※参考:情報処理推進機構(IPA)『IT人材白書2019』
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12446699/www.ipa.go.jp/files/000073566.pdf
自社のDX推進について「何から始める?」「何が必要?」といった悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
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この記事の著者
NBC資金を増やすコンサルティング株式会社
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