バブル崩壊後、気付けば30年が経過しました。
この30年で、経営に大きな影響を与える3つの環境(自然・資源・技術)は大きく変転し、さまざまな変化に翻弄されてきた私たち人間の価値観をも大きく変容させました。
それにともない、消費傾向も大きく変わりました。
実は、新たな次元に突入したこの30年だったのかもしれない、そんなことを、昨今感じています。
目次
生き残るためには組織の成長の階段が大切
さて、地域で生業を営む中小企業が
「地域の中で生き残り、業界内で勝ち残る」
ために大切なことは『組織の成長階段』です。
特にこの2年半、そこに取り組んできた企業様とそうではない企業様との差は顕著になってきていると実感しています。
『組織の成長階段』とは、組織力向上のためのスパイラルアップ手法です。今日は、大切な1段目と2段目についてお伝えします。
・組織の成長階段
[1段目]正しい危機感
コロナ禍の緊急事態宣言下や東日本大震災時には、誰もが不安な日々を過ごしましたが、不安を起点とした危機感は、組織や人間の「前に進む勇気」を削ぎます。
一方、正しい危機感を重視する組織は「だからこそ前に進むぞ!」という推進力を生み出します。
正しい危機感とは、以下の掛け算で育まれるもので、特に「未来予見と未来への希望」をともなうことが重要です。
【正しい危機感】=[自社ボジション]×[数値での現状認識]×[マクロな未来予見]×[未来への希望]
厳しい業種や会社の状況だとしても、 未来への希望はどこかに存在していますので、それを見つけて 共有していきましょう。
[2段目]共通の価値観
あらゆる世代が混在する会社組織の中で、社員の価値観は千差万別です。 だからこそ企業に大切なのが、共通の価値観です。
共通認識とすべき最低限の価値観は「労働観・事業観・教育観」の3つですが、 これら共通の価値観が欠落した状態で業績やスキルを追い求めていくと、 組織基盤の弱さから、環境変化の影響を受けやすくなります。
【共通の価値観】=[「共通言語と共通体験」でインプット]×[浸透の環境づくり]×[評価]
共通の価値観は、環境激変時代を生き抜くために最重要であり、 集中的なインプットと浸透の環境づくりや評価を通じ育み続けなければなりません。
最初の2段の育み方次第でその後の成長速度が大きく異なります。
まとめ
今回、文章ではイメージしづらかった方もいらっしゃると思いますが、 経営者・幹部の方向けの【実践社長塾®】を毎月開催しています。 自社に焦点をあて 『組織の成長階段』を学ぶ機会として活用いただければ幸いです。
実践社長塾®とは?
実践社長塾®は通常のセミナー・勉強会のような講師による講義だけでなく、 各企業ごとに現在の会社の経営課題や本質的な問題・原因を洗い出し、改善計画の作成などを行う。実践的なカリキュラムです。
なお研修の目的上、経営者と役員または後継者の各社2名以上でご参加いただくことをオススメしています。
詳細は以下のURLをご覧ください
この記事の著者
NBCコンサルタンツ株式会社
NBCコンサルタンツ株式会社は1986年の創業以来、会計事務所を母体とする日本最大級のコンサルティングファームとして数多くの企業を支援しております。4,290社の豊富な指導実績を持つプロの経営コンサルタント集団が、事業承継、業績改善、人材育成、人事評価制度など各分野でのノウハウをお届けします。